Sunday 12 October, 2014 [長年日記]
_ [LaTeX] LaTeXでプレゼン用slideを作る (2) Powerdot
前項で述べたようにProsper
は開発中止となったが、それを母体としてPowerdot
というclass
が開発されている。Prosper
を引き継いだだけあって使い方は基本的に似ている。
\documentclass[<class options>]{powerdot}
\pdsetup{<presentation options>}
\begin{document}
\begin{slide}{a slide}
Contents of the slide.
\end{slide}
\section{first section}
\begin{slide}[<slide options>]{another slide}
Contents of the slide.
\end{slide}
\begin{note}{personal note}
The note.
\end{note}
\end{document}
最近はLaTeXのdistributionとしてpdfLaTeX
が人気があるようだが、このPowerdot
とは相性が良くないことが注意点としてよく挙げられている。これはPowerdot
が内部でのgraphcsにPSTricks
を用いているためである。しかし逆にいえばPSTricks
を使いこなせるようになればLaTeX
のみでかなり高度な表現が可能となることを意味する。
最終的な出力はPDFとなるのでAdobe ReaderだけでなくPDFを表示できるツールがあればプレゼンができるというのが強みであると思う。PDFだからいわゆるアニメーション的なことができないと思われがちだが、アニメーションの一コマに当たる分だけページを作り次々と表示をすることでアニメーションに見せるという方法ができる。枚数は増えるが元がPDFなので大した負荷とはならない。
_ [LaTeX] LaTeXでプレゼン用slideを作る(3)Beamer
Powerdot
と並んで広く使われているものがBeamer
というclass
である。
\begin{frame}
\frametitle{There Is No Largest Prime Number}
\framesubtitle{The proof uses \textit{reductio ad absurdum}.}
\begin{theorem}
There is no largest prime number.
\end{theorem}
\begin{proof}
\begin{enumerate}
\item<1-| alert@1> Suppose $p$ were the largest prime number.
\item<2-> Let $q$ be the product of the first $p$ numbers.
\item<3-> Then $q+1$ is not divisible by any of them.
\item<1-> But $q + 1$ is greater than $1$, thus divisible by some prime
number not in the first $p$ numbers.\qedhere
\end{enumerate}
\end{proof}
\end{frame}
こちらはpdfLaTeX
と相性が悪いということはないようである。内部のgraphicsのエンジンとしてはTikZ/PGFを使用している。もちろんEPSなどの取り込みにも問題は無い。付属しているthemeが豊富であるのも嬉しいが、その一方でclassの構造がしっかり規定されているためやや複雑であるがきちんと理解すればきめ細やかなカスタマイズが可能である。
_ [LaTeX][Web] その他のプレゼンツール
記事を書くのにいろいろググっていたらこの類いのプレゼンに用いるツールをまとめているメージが見つかった。 特にpandocというツールはLaTeXだけでなくHTMLやmarkdownなど多くの記法を相互変換できるようでなかなか興味深い。_ [LaTeX] A very minimal introduction to TikZ
今日はこれを読んでTikZの基本的なところを身につけたつもり。でもまだ何か見ないと何も書けないかな。\documentclass{article}
\usepackage{tikz}
\begin{document}
\begin{tikzpicture}
\draw [-] [thin] (0,0) -- (1,1);
\end{tikzpicture}
\end{document}
TikZで図を書くのはtikzpicture
環境内で、\draw
で線や図形を書き色を付けることができるということが分かった。しかしTikZのマニュアルを見てみるとまた違った方法があるようなのでなかなかややこしそう。慣れてきたら以前作った図をちょっとずつ作り直していくといいのかな。Graphics in LaTeX with Tikz!より