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Tuesday 06 January, 2015 [長年日記]

_ [BSD][Mac] MacBookにFreeBSDを (5) - Macでの準備 -

前回からずいぶん時間がかかってしまったが、ようやくMacBookでFreeBSDを動かすことができた。今回使っているMacBookはMacBook2,1(Mid 2007)という黒い筐体のモデルである。主なスペックは
CPU
Intel Core 2 Duo 2GHz
Memory
DDR2 SDRAM 2GB / 667MHz
HDD
TOSHIBA MK1234GSX 120.03GB
Optical
CR-RW/DVD-RW
Video
Intel GMA 950 (integrated)
Display
13.3inch, 1280x800
OS
MacOS X 10.6.8 (10.7まで対応らしい)
という感じ。くわしくはここで。 HDDをSSDに置き換えるとそれなりのパフォーマンスは出そうだけどそこまではお金をかけるかどうか。 OSが古くなって他のマシンとは連携できなくなったのでMacとしての使用はあきらめたがWindowsマシンとしても苦しいということでX端末っぽい使い方はできないかというのがFreeBSDを入れる目的である。
まずは元のMacOSXは万が一の場合に備えて残しておくことにするとおよそ25GB程度を使っているので余裕をみてHDDの1/3の40GBにした。 ディスクユーティリティではこんな感じで。
Disk Utility
次にBootManagerを入れる。Mac本体/BootCampでもoptionキーを押しながら起動すると起動するパーティション/OSを選ぶ機能があるがLinuxやBSDでは対応していない。そこで別のBootManagerを入れておく。今回使ったのはrEFItである。 これはすでに開発が停止しているようで、作者自ら後継としてrEFIndを勧めている。私は両方使用したが、Uninstallをしやすいというだけの理由でrEFItを使うことにした。

_ [BSD][Mac] MacBookにFreeBSDを (6) - FreeBSDの導入 -

MacOSX側の準備が終わったところでFreeBSDのinstallを行う。 USBメモリからの起動を試してみたがうまくいかなかったので、 久しぶりにCD-Rを出してきてFreeBSD-10.1-RELEASE-i386-disc1.isoを焼いて使うことにした。 定石どおりにCDを入れてcキーを押しながら起動するとFreeBSDのInstallerまで自動的に進む。 基本的にはふつうのPCに入れるのと変わらない手順でおこなえる。
注意が必要なのはPatition Editorのところである。Manualモードで進むと

ada0        112GB GPT
  ada0p1   200 MB  efi
  ada0p2   37 GB   apple-hfs
となる。ada0はFreeBSDでのHDDの識別子で機種によっては異なることもあり得るので注意が必要である。 p1p2がMacOSで使用されているのでp3以降にFreeBSDのPartitionを設定する。 一番簡単にはfreebsd-bootfreebsd-swapfreebsd-ufsを置けばいいのであるが、私はきちんと分けるほうなので bootに64KB、swapに2GB、//varに1GBずつ、/usrに20GBを割り当てる。 またこれは私の我流であるが、通常/usrにあるsrcportsは書き込み頻度が高いので 別のパーティション/optに15-20GBを確保してここに置くことにしている。 残りが/homeに割り当てられる。 割当が決まったらCreateコマンドでpartitionを設定する。(MBRパーティションのころのようにsliceの中にpartitionを切るのではないので昔の方法に慣れている人は要注意である。私もこの新しいGPTパーティションはまだ慣れていない。) 間違いがなければFinishで確定する。 p1p2が残っていればMacOSで起動できるのであまり慎重になりすぎなくてもいい。
インストールが終わるとConfigurationに移る。rootのパスワードの設定をしたあとはNetwork設定になるが、無線LANの設定もできるようになっていることに驚いた。インストーラを使うのは久しぶりなのでいつから使えるようになったのかは分からないが。
TimeZoneの設定、起動するServiceの設定、ユーザーの作成と続くのは通常通りで終わったら再起動する。

_ [BSD][Mac] MacBookにFreeBSDを (7) - 最後の設定 -

再起動するとBootManagerであるrEFItの画面になる。MacOSXにあたる青い林檎マークのとなりに白黒の菱形のアイコンができていて、 これでFreeBSDが起動できるかと試してみたら黒画面に
No bootable device -- insert boot disk and press any key
という表示が出てhaltしてしまう。ここでは電源を切るしかないようである。
FreeBSDを起動できるようにするには下に並んでいるアイコンからStart Partitioning Toolを選択して起動する。 そうすると黒画面でディスクの設定が表示され一番下に
May I update the MBR as printed above? [y/N] _
と表示される。これについては私も充分に理解していないのが、おそらくGPTパーティションとMBRパーティションの齟齬が あるので修正するということであると想像する。 ちょっと怖いがここでYを選んで再起動すると、rEFItの画面の白黒のアイコンからFreeBSDが起動できる。
Congratulations!

ちなみにFreeBSD-10.1ではatpという名前のdeviceでタッチパッドが認識されてmulti-finger tapがサポートされる。 これはどこまで使えるのかじっくり確認したい。

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