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Sunday 01 February, 2015 [長年日記]

_ [BSD][Emacs] Emacsでの日本語入力

昨日はとりあえずAnthyでの日本語入力の設定方法を書いたが、古くからあるものを含めて選択肢はいくつかある。変換エンジンと言われるものとしては以下のようなものがある。

Canna
元々はNECが開発していたものらしいがその後フリーソフトとなり、現在はこのサイトで入手できるが長くメンテナンスされていないようである。現在の最新バージョンはCanna 3.7p3である。元々の辞書はわりに貧弱なものであったが有志による補完辞書などが充実しているという印象がある。FreeBSDでは
# portmaster japanese/canna-server
で導入できる。
Wnn
京都大学とオムロンソフト、アステックにより開発されたものである。Wnn4.2はEWSなどで広く使われていた。オムロンソフトによりWnn6、Wnn7、Wnn8と商品化されている一方でフリーソフトとしてFreeWnn Projectにおいて開発が続いている。FreeBSDでは
# portmaster japanese/FreeWnn-server
で導入できる。
SKK
これについてはほとんど使っていないのでよく分からないが、単文節変換によって入力効率を上げようというものであるようでかなりコアなユーザーがいたように記憶している。現在のサイトはここである。
PRIME
よく知らない。
Anthy
Anthyは京都大学マイコンクラブにより開発されていたもので、現在のサイトはここである。現在のところ最も広く用いられているもので事実上スタンダードであると言ってもいいだろう。

Emacsの場合はそれぞれの変換エンジンに対応したlibraryがあり、それをloadすることで使うことができる。たとえばCannaの場合にはcanna.elがあるので(現在のportsではeditors/emacsのbuild optionで[ ]CANNAをONにしないといけないが)init.elに

 (load-library "canna")
(setq canna-server "localhost") ;cannaサーバーのホスト名
(canna)
と書けば使えるはずである。もっとも昨日書いたAnthyのようにうまくいかない場合もあるのだが。今回はtmagoを使ったが、現行のtamago-4.0.6+patchはwnnやcannaにも対応しており、Emacsを起動したまま変換エンジンを切り替えることもできるので特に問題なければtmagoを使うのがいいのかもしれない。


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