ここに日記はありません
Wednesday 27 August, 2014 [長年日記] この日を編集
_ [Mac][LaTeX] 今まで使っていたエディタ
- Jedit X
- SubEthaEdit
- Sublime Text
OSX以前からわりと長いこと使っていたエディターである。日本の作者が作っているだけあって文字コードの自動判別など日本語の編集には向いてると思う。ソースコードやスクリプトなどファイル内容によりキーワードに着色するなどの機能も備えている。
たまには違うエディタを使いたいと思って見つけたエディタ。機能的にはJedit Xなどとあまり変わらないが、グループでの編集もできるらしい。
業界ではずいぶん前から話題になっていたらしいが、最近使いだしたのがこれ。機能的には他のエディタと比べて特別に優れているというわけではないが何となくなじみやすいというか。
_ [Mac][LaTeX] 簡単な書類の作り方
LaTeXは論文とか本とか大部のものを作るというイメージがある人もいるかもしれないし、一枚紙の報告書などはかえって作りにくいと思っている人もいるかもしれない。基本的な使い方はいろいろなサイトで紹介されている。たとえば何度か紹介しているTeX WikiでもTeX入門/レポートとして
\documentclass[uplatex]{jsarticle}
\begin{document}
\title{情報科学レポート}
\author{奥村晴彦}
\maketitle
\section{はじめに}
この文書は,ごく基本的なレポートや論文の例を示すものです。
実際にこのソースを入力してタイプセット(コンパイル)し,
タイトル,著者名,本文,見出し,箇条書きがどのように表示されるかを
確認してみましょう。
\section{見出し}
この文書の先頭にはタイトル,著者名,日付が出力されています。
特定の日付を指定することもできます。
そして,セクションの見出しが出力されています。
セクションの番号は自動的に付きます。
\section{箇条書き}
以下は箇条書きの例です。これは番号を振らない箇条書きです。
\begin{itemize}
\item りぼん
\item なかよし
\end{itemize}
これは番号を振る箇条書きです。
\begin{enumerate}
\item 富士
\item 鷹
\item なすび
\end{enumerate}
\section{おわりに}
これは一段組の例ですが,二段組に変更することもできます。
解説文を読んで,このソースをいろいろと変更してみましょう。
\end{document}
という例文が出ている。
これをコンパイルするとこういう一枚紙の出力になる。
このそっけない出力を見てここからどうしたら自分の望む形式にすればいいのかが分からない人が大半で、ここであきらめているような気がする。要領のいい人は検索してみるけど自分の思い通りの情報を手に入れるにはそれなりの労力がいる。ということで「車輪の再発明」でしかないかもしれないけど ここ二三年でそれなりにLaTeXを使ってきた私が新しく得た知識を中心に覚え書きとして残しておこうと思う。
_ [LaTeX] 文書の余白はgeometryパッケージで
ワープロソフトを使ったときでもまず最初に設定するのが余白である。LaTeXでは以前は以下のように直接マージン関連の変数に値を入れるような設定をしていたことが多いと思う。
\addtolength{\oddsidemargin}{-.875in}
\addtolength{\evensidemargin}{-.875in}
\addtolength{\textwidth}{1.75in}
\addtolength{\topmargin}{-.875in}
\addtolength{\textheight}{1.75in}
もちろんこれは今でも有効であるけど、LaTeXの元々の余白は左上から右に1ich、下に1inchのところが原点となっていて直感的に分かりにくい。これに対して今はgeometryパッケージを使うのが主流である。オプションでかなり細かい設定もできる。もしA4で上下左右の余白が25mmであれば実際のスペースは縦が240mmで横が160mmであるから
\usepackage[a4paper,width=160mm,height=240mm,centering]{geometry}
とすればよい。逆に余白だけを指定することも可能である。もし矛盾した設定をしていればエラーになる。