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Wednesday 20 August, 2014 [長年日記] この日を編集
_ [LaTeX] LaTeXはまだまだ使える。
昔から論文の原稿についてはLaTeXを使ってきていたが、最近は他人と一緒に資料を作ることがほとんどなくなったせいかやたらとLaTeXを使いたくなってきた。知識が10年くらい前のままでどちらかというとベースはLaTeX2eなのにカスタマイズはLaTeX2.09のころの手法を使っていた。いろいろ検索していると新しくて便利なPackageがあることに気づいて使ってみるとまだまだ便利だというのを実感して基本的には書類のたぐいはLaTeXで作ることにしている。 個人的な見解だけど以前はdviから出力するのにdvipsを使ってPostScriptにするのが主流だったように思うが、PDFが普及してdviからPDFを作ることができるようになったので出力を人に渡しやすくなった。PDFの内部構造のことはよく分からないけどAdobeだからPostSCriptとの相性が良かったのだろう。PDF自体もISOになっているし。世の中のデファクトスタンダードはMicrosoft Officeで、フォームなどを作るのは便利ではあるけどちょっとしたことでずれたりするので正直なところ使いにくい。 HTMLを知っている人ならLaTeXを使うことはそれほど難しい話ではないし、古い技術だけどまだまだ広まってほしいものである。とりあえずの情報源としてまずは
を見るのがいいと思う。_ [LaTeX][Mac] MacでのLaTeXの思い出
誰かが同じように書いているかもしれないけど、とりあえずこれまでLaTeXを使ってきた思い出話でも書いておこうか。最初にMacでLaTeXを使ったのはOS8あたりの時代かな。そのころにあったのは慶應義塾大学の内山先生が作られたアプリケーションが唯一の選択肢だったように記憶している。現在はほとんど活動されていないようだけど、もともとsource codeで配布されていたものをMac上の開発環境であるCodeWarriorか何かを使って精力的に開発されていた。たぶんMacのシステムがPowerPCからIntelに変わったあたりで手を引かれたというか、MacOS XがUNIX環境と同じであることからセットアップの方法を記事にされていた。エディタはJEditを使っていてDrag & Dropも途中からで来ていたように思う。ただdviのviewerであるxdviが私の環境では不安定だったのでどうしていたのか。PostScriptプリンタを用意してdvipskで印刷できたのは覚えているのだが。
そのころに私が参考書としていたのが、「てくてくTeX」と東北大学の岩熊先生が作られていたドキュメントが主なものだったように思う。あとはUNIX MAGAZINEを購読していたのでもしかすると何か記事を読んでいるかもしれない。そのあたりではそれほど積極的にはLaTeXを使っていたわけではないが、Canvasで図を書いて取り込むということができていたので論文の原稿は書いていたような気がする。
そのあとしばらくはどういう使い方をしていたのかはっきりとした記憶がないが、アプリケーションは熊本学園大学の小川先生が開発されていたアプリケーションを使うようになっていた。そのころにはAdobeのAcrobatが使われるようになっていて、dvipskで出したpsファイルをDistillerでPDFにするということもやっていた。
たしかこの前後のことだったけどベースとなっていたLaTeXのditributionであるteTeXが開発を止めるので替わりをどうするのかとかどうとか話があったけどきちんと追っていないのでよく覚えていない。